2009年5月19日火曜日

樹々達の伏流



不思議な出来事があった。


万結が泣くので、せっかく乗ったバスを北野神社前で降りた。

バスを降りるとお決まりのようになきやんだ。

「ま、時間もあるし、神社でおまいりでもして帰るかな~♪」

とても天気がよく、気持ちいい風が吹いていた。

境内は大きな保護樹林が何本もあり、さわさわ揺らいでいた。

石段に腰掛けて、よちよちの万結が楽しそうにしているのを見ていた。

小さい子を歩かせるにはなかなかいい場所だった。

しばらく万結の歩く姿をのんびり眺めていた。

そこへきちんとした身なりのビジネスマン風の男性がお参りにきた。

定期的に足を運んでいる感じだった。

その男性が、大きな樹に手を当てて、深く目を閉じ、礼をしている。

またその隣の樹に。またその隣・・・。

そして神社を去った。


気になった。

なので、同じことをやってみた。


すると・・・


樹がしゃべった!!

す・すごい!!

これはどういうこと?!

厳密にいうとしゃべったというより、「感じた」のほうが近いかも。


1本目は神社で一番大きいシダの樹に触れてみたのだが、

この樹は神社の守護をしているようだ。

あまたを受け入れているわけではなく、厳かでとても冷静に守っている。

しかも位が高いようだ。

私なんぞが触ろうものなら、「おまえにはまだはやい!!」と叱咤されてしまった。

2本目は2番目に大きいシダの樹に挑戦!

また叱咤されたら、怖いなあと思いながら触れてみた。

すると・・・

とても温かい。そして、みんなにおいでおいでをしている。

神社に人をやさしく迎えているようだ。

その後何本か触ったが、一本一本違う。

とても不思議だった。


聞くところによると、これを伏流というらしい。



いやはや不思議な体験だった。

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